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消費者ではなく、生産者になれ

こんにちは!ニアです!
今日も元気にいきましょう!

みなさんはこの言葉を知っていますか?
「ぼくには、鉛筆と紙があればいい」

巨匠、宮崎駿の言葉です。
これはあるインタビュアーとの対談の際に出てきた言葉です。
実はこのインタビューの記事は、当時Twitterで話題になったんです。
かなり厳しい発言をされているのですが、その言葉には、現代や未来を生きるために大事なことが含まれている気がしました。今日はそれを見ていこうと思います。

あなたは消費者になってはいけない。

この時の特集がiPad。
iPadの技術や情報入手に関して、宮崎駿さんの発言は辛辣だった。
かいつまんでインタビュー内容を示します。

–今日は宮崎駿監督にiPadをきっかけにして監督の「情報技術との関わり方」を聞きたいと考えています。

宮崎:あなたが手にしている、そのゲーム機のようなものと、妙な手つきでさすっている仕草は気色わるいだけで、ぼくには何の関心もありません。嫌悪感ならあります。その内に電車の中でその妙な手つきで自慰行為のようにさすっている人間が増えるんでしょうね。電車の中がマンガを読む人間だらけだった時も、ケイタイだらけになった時も、ウンザリして来ました。

–でも、これがあれば、例えばメールなどによって人と会わずに仕事が進み、わざわざ人の多い東京で暮らすこともなくなります。田舎に住んでいても仕事が出来るのでいいと思うのですが。

宮崎:田舎で仕事が出来る人間は、それがなくても出来ますよ。出来ない人間は、何を持ったって出来ませんよ。

–どう扱うかの問題だと思います。

宮崎:じゃあ、ためしにあなたのiナントカで、ぼくの知りたい事を調べてくれますか?安宅型軍船の漕手の給水はどうやってたのか? めしはどうしてたのか? 行動中の漕手の交代は出来たのか? 櫓がぶつかったら何がおこるのか?…いくらでもあります。戦闘になったら、漕手には外はまったく見えないので、どういう心理状態の中にいたのか? どこにも出てませんよ、確信できます。あなたのiナントカで出て来る画像なんぞ参考になりません。八王子の信松院にある武田の安宅の模型や科学館の模型の方がずっとましです。ぼくが知りたいのはソフトの部分なんです。それは、他のいろんな記録や文書から推測するしかないんです。

–時間をいただけるなら、文献を調べて取り寄せることも出来ます。このiPadで。

宮崎:あなたの人権を無視するようですが、あなたには調べられません。なぜなら、安宅型軍船の漕座の雰囲気や、そこで汗まみれに櫓を押しつづける男達への関心も共感もあなたは無縁だからです。世界に対して自分で出かけていって想像力を注ぎこむことをしないで、上前だけをはねる道具としてiナントカを握りしめ、さすっているだけだからです。
一刻も早くiナントカを手に入れて、全能感を手に入れたがっている人は、おそらく沢山いるでしょう。あのね、六〇年代にラジカセ(でっかいものです)にとびついて、何処へ行くにも誇らしげにぶらさげている人達がいました。今は年金受給者になっているでしょうが、その人達とあなたは同じです。新製品にとびついて、手に入れると得意になるただの消費者にすぎません。
あなたは消費者になってはいけない。生産する者になりなさい。

途中省略していますが、いかがでしょうか。手厳しいですよね。
最も重要なのは「あなたは消費者になってはいけない。生産する者になりなさい。

我々はどう生きるか

技術の進化によって我々の生き方は日々変わっていますよね。
コロナ禍で急速に情報技術は進みました。
SNSや動画配信サービスに時間を奪われ、情報の大波にさらされる、そんなご時世です。

宮崎駿さんの発言は年寄りの説教のように捉えることでしょう。
でも宮崎さんの発言はどういう意味なのか考えると、現代や未来を生きるためのヒントが隠されていると思います。

私は次の2つが、宮崎監督の言葉には含まれていると考えます。

1.自分の頭で考え、判行動しなさい
2.現実に目を向け、生きろ

一つずつ見ていきましょう。

1.自分の頭で考え、行動しなさい

誰しもがインターネットにアクセスし、莫大な情報を手に入れることができる現代において重要なことです。そこから得られる情報は、自分で直接観たり、体験したりして得られたものではないです。間接的であり、信憑性のないものばかりです。何が正しくて、何が間違いなのか、自分で考えない限り、情報に流されながら生きることになるでしょう。

宮崎駿さんは映画を作る時は、必ずロケハンにいきます。自分の目で見て、記憶します(写真は撮らないそうです)。実際に足を運び、体験するからこそ、想像力を作品に注ぎ込むことができるのです。現実を映しとっているからこそ、説得力のある表現が作品にあらわれるのだと思います。

「iPadなんかで調べたりしても、本質はわからないし、見えてこない。大事なのは見えているところから、自分の頭で考え、中身を想像することなんだ。」このように考えることができますよね。

あらゆる情報に対して、受け身にならず、自分の頭で考えることを意識しましょう。

2.現実に目を向け、生きろ

昔からゲームなどのエンターテイメントの影響で、子どもたちはバーチャルに生きているなんて言われてきたかもしれませんが、今ではメタバースなんて言葉があるように、ますます現実離れが進みそうですね。

ゲームに限らず、エンターテインメントコンテンツの数は山のようにありますね。
多くのコンテンツを楽しむために、タイムパフォーマンスを意識する人も多いでしょう。

ただ、宮崎駿さんの言葉からこんなことを感じました。
「生きることが物主体となり、スマートフォンやエンターテインメントに支配されている。あなたたちは今死んでいます。能動的に生きなさい。この世界は生きるに値する」

アニメーションもエンターテインメントではありますから矛盾しているかもしれませんね(笑)
でもそのことに関しては宮崎駿さんも気づいていますけど
子どもたちにこの世界は生きるに値するとわかってもらえるようなアニメーションを届けるため、今日まで作り続けているのでしょうね。

今日はこんな感じ!
スマートフォンで動画ばかり見てないで、たまには公園で散歩もするのもいいし
ネットニュースを鵜呑みにせず、なんでこうなんだと考えてみてもいいですね。頭の体操になりますよ、きっと。

そんじゃまたね!バイミー!

凡人
ミナト ニア
人生という旅をどう楽しんでいくか模索中の会社員。イラストや読書にドハマリ。

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